最終日には30人以上のボランティアが参加して、準備した剪定ばさみが足りなくなるのでは・・・
近藤先生の指導で剪定の基本を勉強して皆が頑張ってくれたので一安心です。
ばら栽培は難しい、と言われていますが基本さえしっかり抑えていれば問題ないのです。
ただし、ばら栽培は園芸です。基本を如何に踏まえて芸となすか?
中級編と書いたのはそこのところです。
ご自分の家に帰って、ご自分のばらを同じようにきらないで下さい。
ばら栽培の基本はどの品種でも同じです。
しかし、ばらの性質、樹性はそれぞれ違います。同じ品種でも株の姿は違います。
それを、ただ何も考えずに基本通りバサバサ切る。
そんな剪定するのでは味気ないでしょうし、まず園芸とは程遠いです。
春にどんな姿で咲かそうかと、思い描いて剪定をする。
鋏を入れる前にその枝を生かす方法はないかと考える
保険をかけておくのです。最後に全体を眺めてみて、それから切っても遅くは無いでしょう。
切ってしまった枝をつなぐことは出来ませんが、後から切り詰めることは何度でも出来ます
そうして一株一株考えながら切っていくことが剪定の楽しみなのでしょう。
生田緑地ばら苑の作業も同じです。自分が鋏を持って剪定する株の前に立つ
春、お客さんにこの株をどう見せるか?樹高は花径は房咲きか・一輪咲きか
時間がかかっても春の姿を考えて鋏を入れる、そうした作業のほうが楽しいと思います。
ただし、ばら苑の基本的な姿勢を守る、それだけは約束です。
パブリックなばら苑では、自分流に勝手に切ることは反則です。