2010年2月24日水曜日

生田緑地ばら苑 古い株の不思議

生田緑地ばら苑には30年 いやそれより前の古い株が沢山あります。

花壇を見るとそうしたばらのすぐそばに密植した株を見ることがあります。

何でこんなに近いところに植えたのか?

その株を手でゆすると、なんと! 隣の株が動くのです。

株分かれかもしれない! そんな馬鹿なことを言ってはだめです。

ばらは接木です。元の根はノイバラかロサカニナ 株分かれが起きるわけありませんよ。

原因はもともとのクラウンが地中に隠れて横枝が地表に出てクラウン化したのだと思います。

ここまでなるには、よほど長い間上から牛糞や油粕を撒いたのでしょう。

周りをそっと掘ってみると地表近くで横に伸びている根はありません。

去年の秋の開園前に台風で根こそぎ倒れてしまったばらが何本かありました。

そうしたばらも、ほとんど根が無く、良くこれで今まで頑張っていたと思いました。

近藤先生と早いうちに何か手を打たないと古い株は皆亡くなってしまうと話しています。

2010年2月11日木曜日

生田緑地ばら苑の 冬剪定 





生田緑地ばら苑の冬剪定は「ばらを育てる基本的な剪定」とは少し違います。

それは、春の一般公開時期5月中旬から6月初旬の3週間の期間しかお客様に見せられない

そのために上記に記したような方法を取ります。

これは、期間限定でお客様にばらを楽しんでもらうための剪定です。

2010年2月6日土曜日

村田ばら園からばらが届きました。

2010年1月31日

村田さんに無理を言って頼んでいたばらが今日納品されました。

ラ・フランス1867年(仏)HTを確立した歴史的な品種です。このばらの出現から近代ばらの歴史が始まりました。

オフェリア1912年(英)現代の名花でオフェリアの血を引かぬものは無いといわれるほどの歴史的名花。

クリムソングローリー1935年(独)赤ばらのコルデスの代表作、多くの名花の交配親として功績が大きい名花。

SVクロージュペルネ1920年(仏)リヨンの魔術師、ペルネデュッセの作出、初期の黄色い四季咲き性の品種。

マダム・キャロライン・テストゥ1890年(仏)これもペルネデュッセの作出、初期のHTとして愛され続けた名花です。

マダム・アベルシャトネイ1894年(仏)ペルネデュッセの極初期のHTとして貴重な品種。ティーローズの面影を残した名花。

マダム・ジュールブッシェ1910年(仏)初期の白ばら、甘いティーの香りを漂わせた名花。

シンシアブルック1943年(英)天才マグレディ3世が37歳の若さで亡くなった後の作出。ミセスチャルズランブロー、マグレディスイエロー、マーガレットマグレディーなどと同じ系統の名花。

ハドレー1914年(米)チャイナローズヲ思わせる細枝性の初期のHT.とても香りの濃厚な品種。

ミセス・ローベルスイスナー1926年(米)ハワード&スミスの作出、アメリカ生まれの優雅なHT。

の10品種を2株ずつです。
1867年のラ・フランスから始まり1945年ピースが作出される前の時代を語る名花を集めました。
今回のばらは花壇の植栽には使わず、鉢で栽培します。10寸の深鉢を用意して植えつけます。

朝10時半ごろ、村田さんと姫野さん到着、ドイツのフロリバンダを検証、ばら苑で昼を一緒に食べて午後4時まで、またいろいろなことを教えていただきました。

前にも教えていただいた石灰硫黄合剤を使わないで、黒星病・ウドンコ病を予防する方法、お客様に見せるための剪定の仕方、それぞれの樹性を生かした植栽と剪定、つるばらの剪定誘引も私の教わった方法より理に適った納得できる話でした。

今度は2月中旬に、また遊びに来ます。次回は姫野さんだけかも?若いけど実力は村田さんに負けていません。「すごい人です」

追伸

生田緑地ばら苑にあるオクラホマがどうも「なんちゃってオクラホマ」なので、村田さんが本物のオクラホマを持ってきてくださいました。

これもボランティアクラブで一緒に育てます。